設立趣旨
新型コロナウィルスが猛威を振るう中、また度重なる災害による被害によって長期にわたり人々の「つながり」が失われ「暮らし」が壊されています。平時の「暮らし」を支えるのが福祉ですが、現状は普段のセーフティネット機能が悲鳴をあげ、地域コミュニティの弱体化に伴って、普段にも増して医療や福祉的な課題が山積しています。
このような状況だからこそ住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていくと言う地域共生社会に向けた福祉コミュニティづくりの支援方法や内容について議論と実践を積み重ねていく必要があります。
しかし、現状の中で有効な地域生活課題解決への支援は難しく、福祉が対象とする地域社会の生活基盤は心身面、経済面で特に大きく失われており、公的な福祉サービスや公共政策だけでは対応できていません。
次々と災害が発生し住民の命と暮らしが脅かされている中で、平時のセーフティネットの充実や強化に加えて、災害時にセーフティネット機能を発揮した支援活動が行えるよう早急に総合的な福祉支援体制を構築しなければなりません。
FEEL Doは、平時には福祉支援体制の構築を積極的にサポートし、発災時にはその取り組みが被災者の尊厳を第一とした支援活動となるように被災地内外での支援活動に参画します。
このため、「福祉コミュニティの形成」「災害福祉支援体制構築」を共に目指す各種組織・団体と連携・協働し、これらの組織へのサポートを行うための新たな組織として、FEEL Doを設立し、福祉の視点で防災や災害時の支援のための実践・研修・研究を行い、人材育成や体制構築、ネットワークづくりに取り組みます。
運営理念
FEEL Doは、
福祉コミュニティの真意を「平等な社会参加が完全に保障される地域社会の形成」と定義し、地域共生社会に向けて、要援護者(世帯)を孤立させない、支援の網の目からこぼれ落とさないためのソーシャルサポートネットワーク構築のためのあらゆる支援を行います。
本人の自力、家族や隣人のサポート、当事者の組織化やエンパワメント、ボランティア・市民活動による支援と専門職・専門機関の支援活動や各種法制度による公的・専門的サポートを統合していくためにあらゆる努力をします。
地域に根付いてきた支え合いの取り組み等も考慮し、制度的支援、地域支援、個別支援を連動させた展開を支援します。
この他、各種機関・団体との連携により、法人の使命を果たします。